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A380の違約金問題で苦境に立つスカイマークですが、
エアアジアが支援を検討しているとの報道がありました。

エアアジアは、楽天とともにLCC用の合弁会社を設立しています。
エアアジア楽天連合はスカイマークに出資することで経営権を取得し、
羽田発着枠を使ってLCCを運営していく、という作戦と思われます。
現時点ではエアアジア、スカイマークとも否定していますが。
これを受けてスカイマーク株はストップ高となりました。

これが事実だとすると、いくらで買収を仕掛けるかが焦点ですね。
スカイマークの純資産は1Q終了時点で389億、一株資産422円。
ただA380の前払い金約260億は返ってこない見込みであり、
さらに違約金を最大700億請求される可能性もある、という状態。
羽田枠の価値をどう見るかですが、1枠20億として、36枠だと720億。
違約金がこれで相殺されるとしたら、実質資産は129億。一株資産141円。
今日の株価230円は高いように思いますが、これは最悪の場合の数字。

最もよいケースを考えると、A380をキャンセルせずに購入するケース。
この場合は前払い金はそのままA380に変わるので、特別損失もなし。
当然違約金の支払いもなし、となります。
シートマップは変わると思われますが、
A380はエアアジアで使うとなればありえる話なのではないでしょうか。
となると一株資産の額でエアアジアがTOBをかけても、
特にのれんも発生せず経営上の損失はなしです。
その上羽田枠が手に入り、LCCの経営もおそらく上手くいくでしょう。

エアアジア楽天連合がTOBを仕掛ける可能性もあるように思えてきました。
社長は株を手放す気はなさそうですが、
社長から買うのかあるいは敵対的TOBを仕掛けるのか。
このままエアアジアが出資せずスカイマークがつぶれたとしても、
羽田枠は再配分になるだけでエアアジアは手に入らないでしょうし、
羽田枠を狙うのであれば仕掛け時なのかもしれませんね。

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2014年お盆期間の航空各社輸送実績をまとめました。

2014 2013 前年比
0 座席数 搭乗者数 搭乗率 座席数 搭乗者数 搭乗率 搭乗者数 搭乗率
ANA 1,970,253 1,459,018 74.1% 2,054,487 1,532,582 74.6% 95.2% -0.5%
JAL 1,368,635 1,047,766 76.6% 1,449,825 1,098,287 75.8% 95.4% 0.8%
SKY 316,117 267,197 84.5% 250,986 211,135 84.1% 126.6% 0.4%
SNA 66,436 51,281 77.2% 67,851 54,904 80.9% 93.4% -3.7%
SFJ 60,190 52,820 87.8% 64,100 53,843 84.0% 98.1% 3.8%
ADO 79,997 64,406 80.5% 78,782 65,158 82.7% 98.8% -2.2%
APJ 95,400 84,639 88.7% 82,080 76,821 93.6% 110.2% -4.9%
JJP 159,300 135,618 85.1% 126,028 108,668 86.2% 124.8% -1.1%
WAJ 34,040 31,631 92.9% - - - - -
- - - - - - - - -
合計 4,150,368 3,194,376 77.0% 4,174,140 3,201,398 76.7% 99.8% 0.3%


全体の搭乗者数は前年をわずかに下回りました。予約段階では前年比107%でしたが。
これは間違いなく8/9、10の台風の影響ですね。
いちばん混雑するはずの日にこの欠航は痛いですね。
その結果、搭乗率も前年を下回ってしまいました。

ただその中でもスカイマークは前年より搭乗者数は大幅増、
搭乗率も前年をクリアしており、まずまずの結果だったと思います。
1Qからの流れだと単価を下げていると思いますが・・・どの程度売上が伸びているかが気になります。

LCCについては、座席数を増やしたこともあり搭乗率は下がっていますね。
今後スカイマークが成田撤退を予定していますが、
そこでどの程度LCC、特にジェットスターとバニラの単価と搭乗率が上がってくるか。
過当競争がどの程度改善されるかは見ておく必要があります。


スカイマークの2014年7月の輸送実績です。各路線の搭乗率は以下の通り。

2014年度 2013年度
羽田-福岡 73.1% 80.3%
羽田-神戸 73.4% 76.8%
羽田-札幌 90.9% 85.7%
羽田 -沖縄 86.1% 80.7%
羽田-米子 73.7% 0.0%
羽田-鹿児島 74.6% 61.4%
福岡-沖縄 84.9% 77.9%
神戸-沖縄 83.5% 56.0%
神戸-茨城 59.8% 50.1%
神戸-札幌 88.8% 88.4%
神戸-長崎 62.6% 62.5%
神戸-鹿児島 59.8% 41.5%
神戸-仙台 55.7% 0.0%
成田-札幌 77.2% 68.5%
成田-沖縄 76.4% 78.0%
名古屋-札幌 95.3% 81.2%
名古屋-沖縄 81.7% 78.2%
茨城-名古屋 24.3% 0.0%
茨城-札幌 72.4% 66.0%
茨城-福岡 48.2% 0.0%
米子-札幌 42.6% 0.0%
米子-沖縄 43.5% 0.0%
沖縄-宮古 70.9% 55.7%
沖縄-石垣 73.3% 56.3%
福岡-札幌 76.2% 84.8%
仙台-札幌 64.1% 61.9%
仙台-福岡 64.6% 62.5%
成田-米子 30.9% 0.0%
神戸-米子 37.3% 0.0%
--------------------
全路線 74.4% 71.6%


全体の提供座席数は前年比106.7%、対して搭乗者数は109.7%。
成田路線の搭乗率は63.0%、うちLCC競合路線は76.7%でした。
米子路線は搭乗率45.1%。

全体としては、提供座席数が増えている中搭乗率は上がっているので、なかなかよい数字。
各路線ごとに見ると、注目の羽田-福岡については、
提供座席数がA330導入で大幅に増えていますが、搭乗者数は微増。
A330の効果はまだほとんど見えていない状況ですね。
他の路線は、札幌、沖縄が好調ですね。羽田以外も全般的に札幌、沖縄は好調に見えます。
米子も73.7%なのでまずまず。

神戸についても、札幌、沖縄が好調、それ以外も前年はクリアしています。
ピーチからの移動が神戸の場合は起こりやすいので、その影響もありそうです。

成田の札幌、沖縄便もなかなかの数字ですね。
撤退が検討されていると思いますが、もったいない・・とも思えますが、
おそらく単価は安いのでこの搭乗率でも利益的にはトントン程度なんでしょうね。
閑散期を考えると撤退はやむなしなのだと思います。

名古屋も札幌、沖縄が好調。特に札幌はほぼ満席の状態ですね。
夏休みとはいえ、この数字は何か要因がありそう。

米子については、各路線40%前後ですか。
これから路線は縮小方向になると思うので、繁忙期に入ってこの数字だと撤退もありえますね。
まだ就航して間がないので余裕があれば様子を見たいところですが。

他は、離島路線も好調ですね。
ピーチも石垣便を撤退しましたし、そのあたりが追い風になっているかも。

全般的には、福岡が物足りない以外はまずまずいい数字が並んでいると思います。
ただ1Q決算を見る限り単価を下げているので、7月も単価を下げて乗客を集めているのかも。
だとすると利益面ではあまり期待ができない、ということになります。
福岡のA330導入は、8月は大きく寄与すると思いますので、
8月は福岡含め搭乗者数大幅増を期待したいです。

スカイマークは現状黒字化が最優先項目ですので、
路線整理を行っていくと思います。
米子と成田を切ればだいぶスッキリして、黒字化は十分可能だと思いますので、
今年度は米子と成田、機材整理のリストラで、
エアバスの件にプラスし特損を計上しておいて、
来年度からは黒字に持っていく、という作戦なのではないかと推測します。
となれば銀行の融資を引き出せて、ギリギリ生き残れるかもしれません。

少々遅れましたが、航空各社のお盆期間の予約状況です。

2014 2013 前年比
座席数 予約数 予約率 座席数 予約数 予約率 予約数 予約率
ANA 2,015,424 1,304,456 64.7% 2,056,555 1,277,626 62.1% 102.1% 2.6%
JAL 1,421,663 954,896 67.2% 1,449,198 940,784 64.9% 101.5% 2.2%
SKY 324,613 244,111 75.2% 250,986 178,730 71.2% 136.6% 4.0%
SNA 70,922 49,120 69.3% 69,227 49,868 72.0% 98.5% -2.8%
SFJ 62,249 45,673 73.4% 67,809 43,128 63.6% 105.9% 9.8%
ADO 80,550 56,582 70.2% 81,177 56,163 69.2% 100.7% 1.1%
APJ 101,880 75,780 74.4% 82,080 64,656 78.8% 117.2% -4.4%
JJP 169,200 115,786 68.4% 125,987 79,305 62.9% 146.0% 5.5%
WAJ 34,040 31,021 91.1% - - - - -
- - - - - - - - -
合計 4,280,541 2,877,425 67.2% 4,183,019 2,689,513 64.3% 107.0% 2.9%


全体的には各社好調と見てよさそうです。
大手は提供座席数を減らしても予約数は増加、
新興、LCCは座席数を増やした以上に予約数が増加、という傾向ですね。

まず目立つのはスカイマーク。提供座席数を増やしていますが、予約数も大幅増。
この期間、A330を導入した羽田福岡は搭乗率が高いと思いますので、
予約数増に寄与していると思われます。
この予約数が、客単価を下げてのものでなければいいのですが。。。

スターフライヤーも予約率を大幅に伸ばしていますが、
これは羽田-福岡でのコードシェアが2014年2月1日から始まったことによるものと思われます。
コードシェアなしの場合だと144×2×10×10×0.25=7200席ほど提供座席数が増えるはず。
これだけANAが買ってくれるというのはいいですね。
現にスタフラの1Q業績はかなり回復していましたし。

LCCについては、ピーチが不祥事の影響からか予約率を下げていて、
その分がジェットスターに回ったのかもしれません。
バニラはリゾート路線ということもあり、長期休暇は好調のようですね。

最後にスカイマークについて。
成田については、スカイマークは撤退するのでは、という報道がありました。
今のスカイマークの状況を考えると国際線もしばらくないでしょうし、やむを得ないですね。
スカイマークの生きる道として黒字化は急務ですが、
路線を整理して羽田+αに集中すれば、黒字化は可能だと思います。
路線の削減して機材のリースバック、就航地の削減、リストラをきちんと行えば、
年間50億ぐらいは利益を出せると思います。
そうなれば銀行の融資も引き出せるようになり、
エアバスへの違約金支払いのための借り入れも可能になると思います。
エアバスへの違約金がどの程度の規模になるか、が不透明なので投資しづらいですが、
路線整理が想定通りになりそうなら、再投資もありかなと思います。


スカイマークの2014年度1Q決算が発表されました。


売上高(百万) 前年比(%) 営業利益 前年比(%) 経常利益(百万) 前年比(%) 純利益(百万) 前年比(%)
27年3月期第1四半期 18,194 △1.5 △5,526 △5,448 △5,795
26年3月期第1四半期 18,478 △3.5 △2,477 △1,203 △1,241

A380の契約解除問題で大変なことになっています。
本業の方が順調であれば少々の借金が残っても何とかなると思いますが・・・
閑散期の1Qなので赤字は想定内ですが、内容はよくないですね。

先日私の予想で売上と経費を計算してみましたが、
売上はそれより13億ほど未達、それに対して経費は10億ほど多くかかっています。
売上が伸びていないのが残念で、客単価は前年の12,036円に対して11,071円と、
8%も低下しています。
提供座席数、搭乗者数とも前期より増えているのに売上が減少するということは、
値下げして増加した座席数に見合う搭乗者数を集めていただけのようですね。
A330を導入しているので客単価は上げていかないといけないのに。。。

2Qはさすがに黒字にはなるでしょうが、客単価が思うように上がらないようだと、
2Q終了時点で黒字にできるかどうかも怪しいですね。
2Q終了時で赤字だと、今期も赤字確定のようなものですし、さらに苦しくなります。

さらに、エアバス関連もありGC注記も付いてしまいました。
前払い金はもうないものとして考えるべきでしょうし、そうなると純資産は120億程度。
このまま好転しないようだとエアバスへの違約金支払いがなくても行き詰まる可能性もあります。

A380関連の大きな財務不安の中、この決算・・・この会社の強みは、
本当に羽田枠を持っていることしかなくなってしまった気がします。
羽田枠ほしさにデルタ等が出資するにしても、
昔の不動産株のように大幅な希釈化があるでしょうし、
株主にいい展開は考えづらいですね。


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