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ANAが神戸空港発着便の機材を、現状の小型機材中心から
中型機材中心に変更する、とのことです。
JALが撤退することで全体の輸送力が減少するのを補うとのことで、
具体的には、
現状の中型機(B767)3往復、小型機(BA320)5往復を、中型機6往復、小型機2往復に変更するようです。
これについては、ANAが満席の場合はスカイマークも満席と思われますので、
この機材大型化の影響はスカイにはそれほどないと思います。
一方、スカイマークは神戸から茨城(1便)、熊本(3便)、鹿児島(3便)、長崎(2便)、新千歳(1便)を
来年度新たに運航を開始します。
これによって気になるのは神戸空港の収支ですね。
ANAがA320の3便をB767に変更するとすると、2010年後半の神戸の機材体制は以下のようになります。
機材 | 便数 | 最大離陸重量(t) | 合計重量 |
A320 | 2 | 73.5 | 147 |
B767-300 | 6 | 131 | 786 |
B737-400 | 0 | 62.8 | 0 |
B737-800 | 20 | 70 | 1400 |
DHC-8 | 1 | 15 | 15 |
合計 | 29 | | 2348 |
上記に対して、
以前求めた神戸空港の着陸料860円/トンを掛けると、
2348(トン/日)×365(日)×860(円/トン)=7.37億円
となり、前年の6.9億からは若干増加します。
機材の入れ替えやスカイの就航が通期で効いてくるわけではないので、
2010年はこれより少ないですが、来年以降は増収が期待できます。
どの程度の赤字なのかはわかりませんが、
この収入にプラスしてコスト削減を行っていけば何とか黒字になるかもしれません。
茨城のようにLCC向け空港に変貌してでも、この着陸料水準は何とか保ってほしいですね。
というかスカイマークのメイン空港となる以上、そうすべきだと思いますね。
飛行機がバックするときに押す車(トーイングカー)は3000万円するとか言いますし。
ジェット機の着陸料は多くの国管理空港では以下の
ようになっています。
プロペラ機だと別の算定方式があり、7t以上なら
トンあたり590円です。(Q400は29t)
神戸は他の地方管理空港に準じ、上記料金の2/3の
水準だったはずです。
(さらに独自の値下げ等あれば別ですが)
130t以上あるB767と70t弱のA320ではトンあたりの
料金も違ってきます。
a) 重量比例部分
重量(トン) 1トンあたり料金(円)
25以下 1,000
26~100 1,400
101~200 1,550
201以上 1,650
b) 騒音比例部分 3,400 円 x (騒音値 -83) EPNdB
騒音値とは、 国際民間航空条約第 16 附属書に定める
ところにより測定された離陸測定点と進入測定点に
おける航空機の騒音値 (当該騒音値のない航空機に
あっては、当該航空機について、その製造国の
政府機関の公表しているこれに準ずる騒音値) を
相加平均して得た値。
( 1 E P N d B 未 満 は 1 E P N d B と す る 。)
有益な情報ありがとうございます。
着陸料の規定については具体的な情報は見つけられていませんでしたが、
いただいた情報を元に着陸料の規定を探してみたところ、
神戸空港条例に行き着きました。
これでかなり精度を上げられそうです。
早速計算して記事に書いてみましたので、ぜひ見てみてください。
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